皆様、こんにちは！
新高円寺室を担当させて頂いております、木根でございます。

8月には1年一度の恒例行事、ピアノの発表会。
そこで今日のテーマは、
「素敵にゆるっと発表会。緊張を味方に！」
です。(語呂が悪いですね・・・)

皆様、発表会は・・・やはり緊張しますよね？上がりますよね？
そりゃそうです。
顔も知らないたくさんの方の前で披露するんですから。
ちなみに、プロの音楽家でも緊張はします。
わたくし木根なんかは、人生の中でいくつもの本番、
直前になって、何度逃げ出したいと思った事か。
秘密道具、どこでもドアやタイムワープリール(即座に演奏後の時間にワープ出来る)欲しさに、
のび太さながら「ドラエもーん！助けて！」と叫びたくなるほど強度のあがり症です( ; ´꒳` )

さて、いつも前置きが長くなってしまいますが。
発表会は、普段のレッスンの成果を披露する貴重で素敵なイベント。
せめて、少しでもリラックスして挑みたいですね。

まず、1番大事な事を最初に言っておきますと、
少しでも緊張を和らげる秘訣は、何と言っても「ピアノの練習」。
これに尽きます。

なんだ、そんなの当たり前じゃない。なんて思う方もいるかもしれません。
しかし、かなめはその練習の仕方にあります。
発表会の曲を先生にもらったその時から、
もう発表会は始まっています。
「まだずっと先のことだから」とのんびりしていると、
夏休みの宿題と同じく、あー！後1ヶ月だ(´;ω;｀)と焦るのは必須。
また、1,2ヶ月前にたくさん練習すれば何とかなる、という考えも禁物です。
これでは完全に普段の日常生活を脅かしてしまいかねません。
本番で弾く曲が自分のものになったその日から、コツコツと譜読みをしてをして、
少しずつその作品と仲良くならなければいけないと、私は思っております。

逆に、これは真面目な生徒さんに多いのですが、発表会となると張り切りすぎて、
「間違えないようにしなくちゃ」と過集中になってしまい、
「練習のし過ぎ」にも注意です。

大切なのは普段の生活のペースを崩さず、時間を決めておさらいし、好きな事をする時間(遊びでもゲームでも何でも。
学生さんだと勉強や宿題をする時間もありますね)もきちんととって、計画的に日々を重ねて本番の日を迎えるのが理想的だと思います。

次に、日が近づいて来たら、本番さながらにお辞儀をして通して演奏し、
終わってまたお辞儀をする、出来ればそれをご家族やご兄弟に聴いてもらうだけで、だいぶ違ってきます。

私なんかの場合ですと、むかしむかしの話になりますが、
自分の演奏をカセットテープに録音していました(古い！)。
今だと動画に録って貰うのが良いですね。
自分の演奏の録音録画する事により、客観的に聞いたり見たりできるので、
苦手な箇所が浮き彫りになり、大変ためになります。
(私なぞ、弾けるようになったと思って自己陶酔して演奏後、
テープを聞き、「げ！何だこのヘッタクソな演奏は💦」と何度思った事か)

そして発表会の前日はしっかり食事(なるべく好物のものがいいですね)。
しっかり寝る(遅い時間まで練習は避けましょう。一夜漬けはもってのほか)。

さて、そんなこんなで本番当日、ここまで来ると後は自信を持って舞台に・・・
と思いますが、そうもいかないのですね。練習してもしても緊張はするものです。

そこで当日の緊張緩和方を数点。これは一人一人違うものですが、参考になれば。

楽屋では常に深呼吸を心がける事をおすすめします。
あがると、自然と呼吸が浅くなってしまい、余計に緊張が高まってしまいます。
頭では色々考えてしまいますが、「本番終わったら自分の好きな事とことんやろう！」と思いを馳せるといいかなと思います。
ゲーム、映画、ドラマ、読みかけていた本、何でも良いです。
後、私の体験談ばかりで申し訳ないのですが、
アロマの香りが落ち着くのでそれを小さな容器に入れるか、ハンカチに染み込ませるなどして、
それを香りながらやり過ごしていました。

そしていよいよ自分の番！となった時は、
「さあ、この中では私が、僕が、一番最高のピアニストだ！(この気持ち大事です)」と自信を持って臨んで下さい！

ちなみに、少し長い曲を弾くならば、もし止まってしまっても慌てないように、どこかで止まってしまった時のために、
ここから弾き直しをすればいい所に番号やアルファベット等予め楽譜に書いておくのもひとつの手だと思います。
一番良いのはミスをしても何事もなく誤魔化して引き続けるのがベストですね。

余談ですが、稀に、
「自分は全然緊張しない。本番が楽しみで仕方がない。早く自分の演奏を聴かせたい」なんて人もいるんです。

しかしながら、緊張するというのは決して悪いことではありません。
程よい距離感というエッセンスと今までのの努力がとても良い化学反応を生み出し、
普段より格段に素晴らしい演奏が出来るかもしれないというのもまた発表会の醍醐味です。

前述致しましたが、緊張の度合いは個人個人違うので、緊張を和らげる方法も、人それぞれです。
お守りを身につけたり、お気に入りの小さなマスコットをお供にしたり、舞台に出る時は右足から踏み出すようにしている、
なんて事をルーティンにしていた友人もいました。

8月の発表会、もうすぐですがまだまだ時間があります。
くどいようですが、1番大事なのは毎日の積み重ねです。

今年も、豊洲の会場での本番。
陽光が差し込む素敵な舞台での皆様の演奏、楽しみにしております！

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